たかきびの収穫
秋晴れの青い空と山間に吹く風が心地よいオーガニック・キッチン農場。2、3メートル程に高く伸び、こうべを垂れる「たかきび」がさわさわ~ゆらゆら~と揺れています。今日は待ちに待った収穫の日。
昨年は畑に直接種をまいた為、成長するまでにまわりの草に負けてしまい収穫できた量はごくごく僅かでした。その反省から、今年は芽がでて少し大きくなるまでポットで育ててから畑に移しました。
それだけではありません。今年は特に鹿などの害獣被害が深刻で、侵入を防ぐための電気柵を張り巡らせては突破されの繰り返しで、作物を守る作業はとても大変でした。
そんな、日々の作業をしてくださっている宇野さんやルーラの会のみなさんのおかげで、たかきびがたわわに実る光景を見ることができました。
そして今日はみんなで刈り取り作業です。
早速、鋏をもって刈り取り作業開始!
手作業の畑仕事というと下を向いて作業することが多いように思うのですが、「たかきび」の場合は、思いっきり背伸びをするように青い空を見ながら、茶色いつぶつぶつの穂先から1メートルくらいのところを刈り取ります。
みんなが「パプリカ」を歌いながらどんどん刈り取っていきます。
「田植え唄」や「茶摘み唄」があるように、歌いながら農作業をするのは昔は当たり前の光景でした。
抜けるような秋空の畑で大きな声で歌うのはとにかく気持ち良い!作業効率も上がると同時にリラックス効果で疲れ知らずの相乗効果を実感しました。
そして午前中のひとやすみには、畑のすぐ脇に自生している「あけび」をもいで食べたのですが、自然ってこんなに甘いもの作りだすのかと感動しきり。ついついたくさんほおばってしました。
種がたくさんあって食べるが面倒だったので、種ごと噛んで食べてたらだんだん苦みが出てきました。
(あぁ~やっぱり種はスイカの種を飛ばすようにプップップップ~の方がいいなぁ。
ちょっとお行儀が悪い食べ方もここならOK)と心の中で思う。
お昼ご飯を挟んで午後からは、「たかきび」のはざかけ作業。ここでじっくり乾燥させます。一週間もすると脱穀できるそうです。
昨年の収穫量は20㎏でした。今年は最終的にどのくらいになるのか今から楽しみです。
11月には今日収穫したたかきびを使ったハンバーグを、お弁当のメニュ―に出せたらいいなぁと思っています。