メニュー
オーガニック・キッチン通信 Activity
2018年11月号

「身近なことから行動する」お弁当

Think globally, Act locally.

キャプション 「行動するお弁当」を目指します
キャプション 「行動するお弁当」を目指します

オーガニック・キッチンのお弁当には「皮付き野菜」が多いことにお気づきでしょうか?
皮には多くの栄養やうまみが含まれています。野菜本来のおいしさを楽しんでいただけるよう、できるだけ皮は剥きません。農家さんが心を込めて作った野菜の皮や茎を捨てるなんて「もったいない」と思っています。

「もったいない」は農家さんの畑にもあります。形や大きさが規格外であったり、予定より多く作りすぎてしまい、売り先がなく廃棄処分されてしまう野菜たちです。そんな「もったいない野菜」も私たちは積極的に仕入れています。

フードロス=もったいない食べ物

foodloss-1.jpg<フードロスの主な原因>

食べられるのに廃棄されている食品を「フードロス」と言います。残念なことに日本の食糧廃棄率は世界一で年間646万トンもの食品が処分されています。これは、国連世界食糧計画(WFP)が途上国などに援助している食糧(年間約320万トン)の約2倍にもなります。単純に数字だけで考えれば、日本で処分される食べ物を途上国に届けることができたら食糧問題は解決できてしまいます。

 


日本のフードロスのうち半分は家庭から出ています。1人1人が「もったいない」を意識し、無駄なものを買わない、食べられる部分まで過剰に除去しない、食べ残さないなど日常の行動が大切です。

私たちのモットーのひとつに「Think globally, Act locally.」があります。「地球規模で考え、身近なことから行動する」という意味です。皮を剥かない、「もったいない野菜」を仕入れるなど地道な取り組みがフードロスの削減に繋がると考えています。

 

地域の居場所作り「子ども食堂」

キャプション みんなの食堂「キッチン若菜」

私たちのもう一つの取り組みに「子ども食堂」があります。

2012年に大田区で生まれた「子ども食堂」は日本中に広がり、現在全国に2286か所あります。(※1)「子ども食堂」が急速に広がった背景には、7人に1人と言われる「子供の貧困」(※2)や、子供だけで食事をとっている「孤食」によってきちんとした食事がとれていない子どもが増えているという現状があります。先進国と言われる日本で、しかも自分たちが住んでいる地域の問題であることに多くの人が気付き、行動を起こしているのです。

オーガニック・キッチンでは月2回のペースで「子ども食堂」の会場として店舗スペースを開放しています。子どもだけでなく誰でも気軽に利用でき、地域の人々が集まる団らんの場として定着してきています。

ワイワイと楽しそうな笑い声や「おかわり~」のかわいい声に、こちらも明るい気持ちになります。「子ども食堂」を開催していない日でも、通りすがりの子どもが笑顔で手を振ってくれる姿を見ると、「居場所作り」のお手伝いを通して地域と繋がることができている実感がわいてきます。

※1 2018年4月現在 こども食堂安心・安全向上委員会調べ
※2 2015年厚生労働省調べ

キャプション みんなの食堂「キッチン若菜」

お弁当とフードロスと地域の居場所作り

 オーガニック・キッチンのお弁当には、農家さんの想いがつまったお米や野菜のほかにも「フードロス」や「子ども食堂」、それにまつわるさまざまなエッセンスが込められています。私たちはこれからも「Think globally, Act locally.」でいろいろなことに取り組んでいきたいと考えています。身近なことから行動することでより良い日本や持続可能な社会へと繋がっていると信じています。

 
 
トップへ戻る
クリックでナビゲーションを閉じます。