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オーガニック・キッチン通信 調味料を選ぶ
2018年1月号

平田産業(有)

油を選ぶ

IMG_2131.jpg 平田産業(有)を訪問しました。創業は明治35年。古いレンガの煙突は町のシンボル。
IMG_2131.jpg 平田産業(有)を訪問しました。創業は明治35年。古いレンガの煙突は町のシンボル。

今回は「何を選ぶか」ということについて考えてみたいと思います。私たちが普段食べている穀物や野菜と同様に調味料も何を選ぶとよいのか考える必要があります。その中でも、お弁当に必要不可欠とも言える油について考えてみましょう。

 

油について考える

IMG_2156.jpg 福岡空港から車で40分のとことにある平田産業。市内には筑後川が流れ、肥沃な土壌と豊かな水に恵まれた地域です。 「安心して口にできるものを作る」という強い信念でなたね油を作っています。

私たちの体の細胞は約60兆個あります。その細胞の膜は主に脂質で出来ています。また、脳組織の65%も脂質でできています。このように重要な役割を担っている油を選ぶことはとても大事であることはもちろん、ダイエット、美肌、アンチエイジング、疾病予防などの健康面にも大きく関わってきます。
昨年より当社が使用している油は、三つのポイントで選ぶこととなりました。

①遺伝子組み換え原料を使用していない。

②添加剤を使用していない。

③ヘキサンを抽出に使用していない。

たった三つの「していない」という条件ですが、現在、国内で製造しているメーカーは数社しかなく、福岡県の平田産業様から供給していただいております。

IMG_2156.jpg 福岡空港から車で40分のとことにある平田産業。市内には筑後川が流れ、肥沃な土壌と豊かな水に恵まれた地域です。 「安心して口にできるものを作る」という強い信念でなたね油を作っています。;

一般的なサラダ油の実態

キャプション 大きな圧搾機。菜種に圧力をかけて絞ります。機械化されていますが、昔ながらの製法です。

三つのポイントの三番目に出てくる「ヘキサン」は安価に大量生産できるメリットがある反面、一般用途として、自動車整備や機器のグリスや油脂汚れの除去に使用することが多く、劇物に指定されているため使用の際は厳重な注意が必要なものです。食品には、油の抽出時に使用し、製品になる時は残留しないことで使用許可されている加工助剤です。このため、商品には「ヘキサン」を使用したか表示されていないため、知らない方も多いのではないでしょうか。

問題になるのは、このヘキサンを使用する製造工程において高温処理が必要になることから、油の「酸化」が早くなるとともに、多くの油分が「トランス脂肪酸」に変換されてしまうことです。農林水産省のHPによると、このトランス脂肪酸について日本では規制はありませんが、各国では温度差はあるものの「使用規制」「使用表示義務」「低減努力」など規制が進んでいます。

残念なことですが、これまでの弁当製造工場など大量調理を行う現場の多くでは、このような安価な油が毎日使用されてきました。私たちオーガニック・キッチンでは身近な一歩から変えていきます。

キャプション 大きな圧搾機。菜種に圧力をかけて絞ります。機械化されていますが、昔ながらの製法です。

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