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オーガニック・キッチン通信 作る人の想いも一緒に「いただきます」
2016年10月号

浦田農園

笑顔いっぱい♪仲良し家族の美味しいお米

キャプション 数年前の浦田さんの田んぼ。「杭がけ」と言って稲を杭にひっかけて天日干しします。山形県ではよく見られる光景

山形県東置賜郡。冬の間は2mもの雪に覆われる豪雪地帯で、短い夏の間の豊かな雪解け水と、昼夜の気温差がおいしい米作りに最適と言われ、見渡す限り田んぼが広がる米どころです。22年前、一人の青年がこの地に新規就農しました。浦田農園の浦田英明さんです。

 

東京→アメリカ→山形 
アドベンチャーな新規就農者

13499642293.jpg 子供たちもお手伝いが大好き

英明さんは石川県輪島出身。東京農大を卒業後アメリカへ渡り、いちごやトマトづくりを経験しました。「どうしてアメリカへ?」の質問に「いやー、普通じゃない事をしたくってさ~。アドベンチャーだよ(笑)」とお茶目なお答え。

帰国後、大学時代から縁のあった置賜で就農し、有機栽培を掲げて米作りをはじめました。「食べるというのは生きるということ。だから食べ物を作ろうと思ったんだよ。」と英明さん。

今ほど新規就農がメジャーではなかった22年前、土地を借りることから始める農業は、相当な覚悟と信念がないと、とても務まるものではありませんでした。代々この地に暮らしてきた地元の方からは「どこの馬の骨とも知れない」と敬遠されることもあったそう。「最初は本当に大変でしたよ!でも主人のこのフレンドリーな人柄のおかげで次第に打ち解けて、今ではみなさんに良くしてもらってます。」とおっしゃるのは奥様の優子さん。この地で結婚して18年。3人の娘さんも一緒に農作業を手伝ってくれるそう。いつも笑顔、何でも楽しんでしまう仲良し家族です。

とにかくおいしいお米を

キャプション 見事受賞!!

安心・安全なのは当たり前。浦田農園が目指したのはとにかく『おいしいお米』。「食べた人の心にダイレクトに『おいしい』って感じてもらえるものを作りたいんです。そのおいしさを客観的にわかってもらいたくて、 7 年前に食味コンクールに出品してみたんです」と優子さん。するといきなり金賞を受賞し、正真正銘の『おいしいお米』として広く注目されるようになったのです。その後もさまざまなコンクールでも連続入賞をはたしている浦田農園。周りに何と言われようと、どんなに苦しくても、ブレずにおいしいお米への信念を貫いてきた証ではないでしょうか。「殺虫剤などの農薬は使わないので、トンボやイナゴも多いんですよ。お米の一粒一粒に生命力が詰まってます。」と優子さん。オーガニック・キッチンとのお付き合いも今年で 5 年目になりました。
今年の夏は例年よりも 暑い日 が 少 なく、 いもち病の発生が心配されましたが、 今のところ 大丈夫とのこと。 10 月は稲刈りシーズン。今年の新米ももうすぐです。お楽しみに!

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